告別式が発明されたのが明治三〇年代だった。今日、葬儀と告別式はひとつづきになっていて、どこまでが葬儀でどこからが告別式か判然としないところがあるのだが、いちおう説明しておくと、親族の焼香が葬儀、一般会葬者の焼香が告別式だ。葬儀は宗教的な行事で、告別式は社会的な儀式だという人もいる。告別式のルーツもほぼ特定されている。一九〇一(明治三四)年一二月一七日に行われた、思想家中江兆民(本名篤介)の葬儀である。享年五五。無神論者だった兆民は、大げさな葬列を組んで練り歩く仏式の葬式を好まず、遺体は解剖の後、すぐ火葬にするようにと遺言した。そのため遺族と友人、弟子らが相談し、「告別式」の名で、今でいう「お別れ会」みたいなものを青山斎場で開いたのである。左はそのときの死亡広告。「中江篤介儀本日死去致し候に付、この段為御知申上候也。明治三十四年十二月十三日遺言により一切宗教上の儀式を用いず候に付、来る十七日午前九時(住所略)自宅出棺、青山会斎場に於いて知己友人相会し告別式執行致候間この段謹告候也。友人板垣退助大石正巳」おおお、友人代表は板垣退助か。しかし、彼ら自由民権運動の志士たちも困ったことだろう。民権論の理論的支柱は死してなお、お騒がせ人間だったともいえようか。
スピーチの内容は、新郎新婦の人柄がにじみ出るような心温まるエピソードを選び、テーマを絞って3〜5分におさまるように簡潔にまとめます。原稿用紙に下書きする場合は、4、5枚が目安。いくら親しい間柄とはいえ、暴露話や過去の恋愛話、失敗談はやめましょう。また、「忌み言葉」にも注意を。別れる、切れる、冷える、終わるなどの不吉な言葉や、再婚を連想させるような、たびたび、重ね重ねなどの「重ね言葉」もふさわしくありません。<構成と文例>○○さん、□□さん、ならびにご両家の皆様、本日はおめでとうございます。私は新婦○○さんと同じ職場の△△と申します。○○さんは、職場ではいつも明るく、持ち前の笑顔を絶やすことがありません。私か仕事でミスをして落ち込んでいるとき、よくおやつを差し入れて慰めてくれましたね。○○さんの笑顔にいつも癒され、元気づけられました。そんな優しい○○さんのことだから、きっと笑顔に満ちた明るい家庭になることでしょう。これからも末永くお幸せに。本当におめでとうございます。
なぜ「左から」ということになったのでしょうか。西洋での慣習になったのは、昔、ヨーロッパの王侯貴族は食事するときも、身体に長い刀剣をつけたままだったことからです。その刀剣は体の左側に下げていたので、先に右腰から椅子に入ると、邪魔にならずに座りやすかったということです。この習慣が広まったのは、右利きの人が多い、ということにもよっています。椅子の左から座るときは、自分の右半身が先に椅子のほうにいきます。万一よろめいたときでも、利き手の右手で身体を支えることかできますので、安定感を保つことができます。着席するときは、目上の人が座ってからにします。ビジネスでは職位の順になりますが、プライベートな食事の席などでは、まず女性が先、次に目上の人、という順に着席します。
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