アークヒルズの再開発は、低層の街を超高層都市に創り替える最初の事例だった。だから、余計に反発や不安も強かったのかもしれない。しかし、未だに超高層アレルギーは続いているし、「超高層住宅では、子どもたちが正常に育たない」と主張する専門家もいる。ひとつひとつに反論していたらキリがないが、超高層アレルギーの根底には、日本人の土地や戸建てに対する根強い執着があるのだろう。東京でさえ、未だに田舎の殻をかぶっている。
(参考サイト)
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先進国の大都市で、都心にまで、これほど多くの木造一戸建てが残っているところはない。日本では多くの人が、都市でも田舎のような「庭付き一戸建て」を求めたために、土地は年々細分化され、建物は建て詰まっていった。その結果、日本の大都市は平面過密都市になり、防災面からも都市機能や環境面でも数多くの問題を抱えている。とくに東京は、住宅地が延々と外延化し、職場と住まいは堪え難いほど離れてしまった。こうした都市構造は、危険で不便なだけではない。「都心で職住近接の暮らしを送りたい」と願う人たちの、都心に住む権利と機会を奪っている原因にもなっていることに気づいてほしい。都心部をもっと立体的に活用すれば、はるかに多くの空間を生み出せる。